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《開発背景》
橋梁などに代表される大型鋼構造物の大規模塗替えを行う際には、旧塗膜を除去することを目的とした皮膜除去やコーティングや塗装の復旧に必要な錆や塩分の除去を目的とする素地調整が必ず必要になります。古くからの工法としてアブレイシブブラスト技術が採用されることが大半ですが、現場でのブラスト施工では塗膜や錆、あるいは研磨剤などの飛散をいかに抑制するか、どのように廃棄物の排出量を少なくするかなど、作業環境の改善も含めて数多くの課題があり、解決に向けた新たな工法の開発・適用が求められています。
弊社では、レーザークリニング技術と高周波誘導加熱による塗膜剥離技術の組み合わせが最適解であると考え、『ハイブリッド皮膜除去技術』として事業化に向けて取り組んでいます。
《技術説明》
ハイブリッド皮膜除去技術は、レーザークリーニング技術と高周波誘導加熱による塗膜剥離技術を組み合わせて実現する、環境配慮型の皮膜除去技術です。(特許出願済)。当社は、レーザー照射パラメータの最適化やLaserPhotonics社の独自技術により、塗装前やコーティング前の素地調整をレーザークリーニング技術を使って行うことを実現しました。フッ素系などの一般的な重防食塗装系やガラスフレーク系コーティングについても様々な試験を行い、アブレイシブブラストによる素地調整を行なった場合と同等の防食性能を実現できることを確認しています。
《対象分野》
各種鋼構造物の塗替時に適用可能できる素地調整が可能な皮膜除去技術です。
《適用可能な鋼構造物》
石油化学等の各種プラント設備
装置・設備・鋼構造物・タンク内面の塗装・コーティング(エポキシ系・ガラスフレークなど)塗替え時の素地調整や溶接線などの検査前処理
橋梁
内外面塗り替え時の皮膜除去と素地調整
外面の金属溶射と塗装系を組合せた仕様の塗膜除去と素地調整
船舶
船体及び甲板上などの塗り替え時の素地調整と塩分除去
《作業工程》
【1】破壊工程(加熱処理)
塗膜剥離用高周波加熱装置を使用して、除去対象皮膜の接着層を選択的に急速加熱することにより破壊します。
【2】剥離工程
スクレーパーやエアブローなどにより除去対象皮膜を剥離します。
接着層が破壊された除去対象皮膜は容易に剥離することができます。
【3】残存物除去工程
レーザークリーニング装置を使用して、剥離後の構造物表面に残存している塗膜やさびなどの残留物を除去します。
【4】表面処理工程
レーザークリーニング装置を使用して、後工程が要求する表面処理を行います。
※剥離工程後の状況により【3】と【4】は同時に行うことも可能です。
《長所と短所》
長所
研削剤を使用しないので二次廃棄物が大幅に削減できます。
水を使用しないので排水処理や自然界への流出の心配がありません。
溶剤などを使用しないので有機溶剤中毒や火災の心配がありません。
従来技術に比べて軽装で作業が可能なので空調服など熱中症対策などが容易です。
作業場所を区画してレーザー光を遮断することにより非破壊検査など他工程の同時作業が可能なので全体工程の短縮に寄与します。
飛散防止養生を簡易にすることが可能なので仮設コストの削減が可能です。
短所
誘導加熱装置のヘッド形状により狭隘部や凹凸の多い部分は苦手です。(レーザークリーニングで対応可能です。)
従来技術よりも加工速度が遅いです。(従来技術の付帯作業を含めて同等程度の施工期間になります。)